目黒雅叙園「福ねこat百段階段」展~和室で楽しむねこアート~その2
※ このブログではアフィリエイト広告を利用しています
目黒雅叙園の百段階段で行われている「福ねこat百段階段」展を見に行きました。
小澤康麿さんの歌川国芳写し
2009年に東京都の有形文化財に指定された「百段階段」は、1935年に建てられた木造建築で、宴席が行われた7部屋を99段の階段廊下が繋いでいます。各部屋ごとに内装が違います。

「漁礁の間」には、造形作家の小澤康麿さんの作品が展示されていました。
宇多天皇の黒猫
宇多天皇は、父・先帝から贈られた黒猫を可愛がっていたそうです。
平安時代、猫は中国からの貴重な輸入動物だったため、ひもにつないで貴族の館で飼われていたそうです。

平安時代の猫さんは、ひもにつながれていたと「猫の毛色&模様 まるわかり100!」にも書いてありました。

木魚問答
「木魚問答 (歌川国芳写し)」は、この魚は海のものか、それとも山のものか?と、木魚をはさんで相対する2匹の猫さん。
小澤さんが漁樵問答に想を得て制作した木魚問答は、海、山、どちらに決しても、木の魚ゆえ食べられないというところにおかしみが漂う作品となっています。

前足を上げたポーズと、舌を出した表情がなんとも言えません。
踊る猫又
「踊る猫又」も、歌川国芳の写しです。
「年を経た猫は猫又という化け猫になって、手ぬぐいをかぶって踊る」と言われていたそうです。
これだけの数の猫さんが踊ると、圧巻ですね。

夜行性で夜目が利くこと、高い所から落ちても平気なこと、足音なく忍び寄ることなどから、猫は愛玩の対象であると同時に恐れられてもいたそうです。
其のまま地口猫飼好五十三疋
歌川国芳の「其のまま地口猫飼好五十三疋」を立体化した作品は、部屋の中央にずらっと並んでいました。

地口(じぐち)とは語呂合わせのことで、猫の生態を東海道五十三次の宿場町の語呂合わせで表してあります。

三島→三毛ま
三毛猫は魔物=化け猫。手ぬぐいを被って踊っています。

掛川→ばけがを
化け猫の顔です。怖いです。

藤川→ぶちかご
ブチ猫がかごに入っています。

小澤さんの作品は和猫が好きな彼好みでした。私も国芳の猫が好きなので、見応えがありました。
漁礁の間の装飾もすごかったです。
レクタングル大
関連記事
-
-
大江戸線「中野坂上駅」のシルバーの猫さん
「ペット賃貸カンパニー」に行ったときに、大江戸線の中野坂上駅を利用しました。 本棚の間を闊歩す
-
-
ヒグチユウコさんの絵本「いらないねこ」を読みました
私よりも彼の方が、ヒグチユウコさんのファンです。絵本も彼が買っています。 「せかいいちのねこ」
-
-
「猫村さんとほしよりこ」特集の『Casa BRUTUS』を買いました
ほしよりこさんの描くマンガ「きょうの猫村さん」の主人公・猫村ねこさんは、犬神家で働く家政婦です。
-
-
gallery kissaで「ツチノコ神の新年会 彫刻家4人展」を見ました
日曜日は木彫りの展示を見に行きました。 「ツチノコ神の新年会 彫刻家4人展 はしもとみお・本多
-
-
白黒の子猫を木彫りで作りました
白黒猫の子猫を木彫りで作りました。 これもしばらく放置していたのですが、せっかく作ったので着色
-
-
【ねこまつり at 湯島】うどよし書道教室で「歌川国芳 なぞり描き」をしました
10/2まで行われていた「ねこまつり at 湯島 ~猫でつなぐ湯島のまち~」のツアーに参加しました。
-
-
木彫りで黒白猫さんを作りました
ヒノキで黒白猫さんを作りました。 木彫り猫のモデル 柄のモデルは、Osamu Sak
-
-
ミルクティー色の猫さんを木彫りで作りました
将来はオーダーで木彫り猫を作りたいと思っています。 >>>モニターさんを募集しています。 一
-
-
サンワダイレクトのターンテーブルと木彫り猫
お彫刻教室の先生から、作品を見るときに「フィギュアの回転台があるといい」と聞いていました。 先
-
-
西武池袋本店で「CAT ART美術館」を見ました
2016年1月5日(火)まで、西武池袋本店 7階催事場で開催中の「CAT ART美術館」を見てきまし






名前:くみん
名前:ふみお